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センター試験情報

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英語

英語筆記試験では、第6問の問題形式が変更され、A・Bの2部構成となった。しかし、昨年までの問6に相当する問題がBとして独立し設問数が増加しただけで、内容は従来通りであった。
その他の変更点としては、第1問Bが一昨年までの形式に戻り、第2問Cの選択肢が6つから5つに減った。
設問全体では、第6問が3問増加し、計54問となったが各大問の配点に変更はない。
全体的に文章量が増加したが、文章自体は平易で読みやすいため、平均点は昨年並と予想される。

第1問
A・Bでは昨年に引き続き発音問題とアクセント問題。
Bのアクセント問題は、一昨年までの与えられた語とアクセントの位置が同じ単語を選ぶ問題に戻った。

第2問
Aの四択問題では文法問題から2題、語彙・語法問題から8題の出題。
Bの会話文完成は昨年と変わっていない。
Bの整序英作文は、選択肢が昨年は6つであったのに対し、今年は5つと減少した。また、用いられている文法もオーソドックスで易化した。

第3問
Aは文章・会話の中で用いられた言い回しの意味を類推する問題。文章量が若干増加した。
Bは3人の発言について、直前の話者の意見を要約したものを埋めることで、会話文を完成させる問題。昨年から変化はない。
Cは英文の空欄補充問題。昨年から変化はない。

第4問
Aは英文と図・グラフを参照する読解問題。例年のグラフ以外に図が加えられ、文章量も多少増加した。
Bは昨年に引き続き広告を読み取る問題。

第5問
昨年同様、同一の状況について二人の説明を読解する問題であった。題材は学校生活と読みやすいものであったが、文章量が増加した。

第6問
論説文からの出題。
昨年までは第6問の中で細かい内容に関する問題が4問、段落に関するものが1問という構成であったが、今年は前者を第6問Aとして4問、後者を第6問Bとして4問という2部構成に変更され、かつ設問も増加した。
また、Bは昨年の段落のタイトルを並べかえる問題とは異なり、各段落にタイトルをつける問題であった。

【学習アドバイス】

センター試験で高得点をとるためには、短時間で文章を読みこなすことが大切です。特に例年文章量が増加傾向にあるので、どのような題材であっても素早く正確に読む力は今後ますます求められていくでしょう。

1. 語彙力の強化
単にスペルを覚えるだけでなく、音読するなどして、発音・アクセント・熟語としてセットで用いられる単語・用法も合わせて覚えるよう心がけましょう。
2. 文法・基本構文の理解
文法は早めにマスターし、重要構文は例文と一緒に覚えるよう心がけましょう。
3. 速読力の強化
日ごろから、細部にこだわりすぎることなく全体の要旨をつかむ習慣を身につけ、必要な情報がどこに書いてあるかを把握するよう心がけましょう。
4. 類推力の強化
英文を読みすするにあたり知らない単語に出会ったら、前後の文章から意味を類推してから単語を調べる習慣を身につけましょう。
以上を意識して日頃の学習を進めましょう。

数学Ⅰ・A

第1問は絶対値を含んだ不等式と例年通りの必要・十分条件に関する問題であった。第2問は文字定数を含む2次関数の問題であった。第3問は例年通り平面図形の問題であったが、例年より設定が複雑であった。第4問は例年通り確率の問題で、難易度も計算量も平易であった。全体としての難易度は普通であるが、去年が易しかったため平均点は下がると予想される。

第1問

〔1〕(絶対値を含む不等式)
文字定数と絶対値を含む不等式を満たすxの範囲と、文字定数の値と不等式の整数解の個数の関係を問うていた。煩雑な計算ではないが、整数解という条件があるため注意して個数を数える必要があった。特に0を数え忘れないように。
〔2〕(集合と論理)
二つの自然数に対する命題の間の関係を問うていたが、自然数という条件に着目して、例えば m>1 という条件を m≧2 のように置き換えたり、具体的にm、nに値を代入してみると考えやすかったであろう。

第2問(2次関数)

全体的にオーソドックスな問題であったが、前半で計算ミスをすると後半まで響くので気を付けたい。後半の場合分けの計算は、軸の位置によって文字定数aにかかる制約をしっかり押さえておかないと答えの値が大きく変わってしまう。

第3問(図形と計量)

二等辺三角形とその内接円に関する問題であったが、状況設定がやや複雑であり、何を聞かれているかをしっかり把握する力が必要であった。大きな図を書くなどして丁寧に取り組みたい問題であった。

第4問(確率)

数字の書かれたカードを引いて得られる得点の確率、期待値を求める問題であったが、計算量も多くはなく解き易い問題であっただろう。5の前後で数字の取り方が対称になっていることに気付けば、わずかではあるがさらに計算が減る。

【学習アドバイス】

1. 早く正確な計算力をつける
センター試験では得点力=計算力といっても過言ではありません。数多くの問題を演習し、正確な計算力をつけましょう。

2. 毎年の必出分野を完全理解する
過去問分析をしていく上で重要な作業になります。必要条件・十分条件などは毎年出題されています。必出分野の基本公式の使い方、考え方はしっかり理解しておきましょう。

数学Ⅱ・B

第1問

〔1〕(対数不等式)
対数不等式を解く問題。底の場合分けによって不等号の向きが変わることに注意していれば、あとは基本的な手順で計算できる。

〔2〕(三角関数)
三角方程式を満たすようなα、βを考え、それらを使った三角関数の最大値を求める問題。2倍角を含んだ正弦⇔余弦の変換が正しく行えるかが大きなポイントである。また分数の計算は簡単なようでミスをしやすいので、短時間で正確に解答するのは容易ではなかっただろう。

第2問(微分・積分)

前半は共通接線の性質からp、qをaを使って表す問題、後半は2次関数が特定の条件を満たすようなaの個数、x軸を接するようなaの値、そして面積を求める問題となっていた。扱う関数が多く、また見た目以上に手間がかかるので、計算のスピード、正確さが求められる設問であった。

第3問(数列)

前半は等差数列の一般項、和の一般項、後半は数列の和を使って表された数列の一般項を求める問題であった。後半の漸化式が簡単ではなく、慣れていない受験生は途中で手が止まってしまったかもしれない。計算量も決して少なくはなかった。

第4問(ベクトル)

四面体とその延長上の点を扱う問題であったが、図を描いて視覚的に解こうとすると問題設定が整理しづらい。図に頼らず、式だけを追って計算ができなければ辛い設問であった。そのうえ、数字こそ大きくないもののベクトル計算が煩雑であり、時間のない中で完答するのはかなり大変だったと思われる。

【学習アドバイス】

1. 早く正確な計算力をつける
センター試験数学ⅡBでは毎年、やや面倒な計算を正確に処理する力が必要になります。数多くの問題を演習し、計算力をつけましょう。

2. 毎年の必出分野を完全理解する
過去問分析をしていく上で重要な作業になります。ただし、あまり出題形式などにこだわり過ぎると、ちょっと変わった形式で出題されただけで混乱してしまい、思ったように実力が出せなくなってしまうこともあるので気をつけましょう。

国語

2012年度センター試験の国語は、大問構成や設問数、解答数は昨年度とほぼ同様であったが、全体的に文章量が減少し、設問もストレートに内容把握を問うものが多くやや易化したと言える。評論では抽象度がやや高い文章が出題されたものの、設問とあわせて考えれば標準的な難易度であった。小説では平易な表現が用いられていたが、「私」の心情が「たま虫」を通じて表現されていることに気付く必要があった。古文では和歌が本文中で復活し、その説明を求められる設問も登場したが、全体としては古文の文法や単語への着実な理解が得点に反映されたといえる。漢文は説話の内容理解は易しく、問題も素直に内容把握を問うものが多いため容易であった。

第1問「現代文・評論」(木村敏「境界としての自己」)

「境界」という視点から生物と環境の関係を論じ、人間の特殊性である自己意識が「境界」を意識することから生まれるという主張、そして生命の営みすべてが「境界」という形をとるとの結論を導いている。本文の前半部の論旨は明快であるが、自己意識と境界に言及している後半部は新奇な視点であることに加えてやや難解な表現が用いられており、読解に苦戦する可能性がある。しかし、問のつくりや参照すべき箇所は明確であり、全体としては標準的な難度の問題であった。問5は各選択肢が長く、傍線部前後の筆者の主張を丁寧に追う必要があるが、主張内容が抽象的であることから苦戦した受験生もいただろう。問6も選択肢は長文だが、本文にはない記述に着目して消去法を用いることで解答にたどり着ける。

第2問「現代文・小説」(井伏鱒二「たま虫を見る」)

「私」とたま虫の数奇な関係を4つのエピソードから描いた文章である。それぞれのエピソードでたま虫を通じて主人公の心情があぶりだされる形になっており、読みやすいが容易に読解できるというわけではない。問2から問5はそれぞれのエピソードにおける「私」の心情をストレートに聞いてきているが、問3と問5は解答を導く決め手が本文中に欠けておりやや難問であるといえる。問6は②の選択は容易だが、もう一つの解答を選ぶ上では文章表現と「私」の心情の関係の深い理解が求められる難問であった。たま虫の状態には「私」の心情が投影されており、両者は「比べ」られたり「引き合いに出」される関係にはないと理解できていれば正答に近づけただろう。

第3問「古文」(『真葛がはら』)

陸奥の鷹匠が書道を学ぼうと京にのぼり、幸運もあってこれを達成し故郷に帰るものの防人として蝦夷に派遣されるまでを描いた江戸時代の文章である。流れはつかみやすく分量も昨年に比べ減少したため読みやすかったといえる。後半では昨年は登場しなかった短歌を通じて登場人物の心情が表現されており、前後の文脈と合わせて理解する必要があった。問1は古文単語の知識に加えて前後の文脈から解答を選ぶ必要があった。問2では基礎的な文法の識別が求められた。問3・問4は傍線部付近の内容把握が問われており、比較的容易に解答を導ける。問5は和歌に関する説明を求められ、歌の意味に加えて詠み手が誰であるのかと文脈の理解も重要であった。問6は本文の内容についての消去法で選択肢が絞り込め、やや容易であった。

第4問「漢文」(孫宗鑑『西ヨ(「余」の下に「田」)瑣録』)

〈北宋の政治家であり詩人や書家としても高名な蘇東坡(蘇軾)の逸話。蘇東坡が戯れに語るたとえ話の筋は明快であるが、話が終わるところで本文も終わるために、たとえ話によって蘇東坡が何を言わんとしていたのかを考える必要があった。問1は基本的な単語の知識を問う問題。問2から問5はたとえ話の内容を理解できているか問う問題で、特に解答が困難な点はない。問6も本文の内容が把握できており、「何~之有」の句形を覚えていれば易しい。問7はたとえ話によって蘇東坡が意図したところを問われるが、選択肢の内容を見比べて単語の韻や言葉遊びについて本文に最も合致すると思われるものを選べばよい。全体として易化したといえるだろう。

【学習アドバイス】

国語の問題を解く上で最も基礎に来るのが漢字、語彙、ことわざや慣用句、故事成語や四字熟語などの知識です。教科書や問題集を読む中で、あるいは自分で新書や小説に目を通す中でわからない語があればすぐに辞書を引く習慣をつけましょう。すぐに効果は現れないかもしれませんが、着実に力はつきます。
次に、大問ごとに押さえるべきポイントと、効率的な学習方法を見ていきます。

第1問〈評論〉・・・本年度のように抽象度の高い文章が出題されることも想定し、日頃から問題集などで触れた上でしっかりと理解しておく必要があるでしょう。その際、評論文を読む上では筆者の主張を自分で噛み砕いて説明できるかが理解度の指標になるため、記述式で問に答える練習や要約の練習をすると力がつきます。

第2問〈小説〉・・・本年度の小説はやや古く、耳慣れない単語が多めに登場しました。そのため注が比較的多く、これに事前に目を通しておくことでスムーズに読解を進めることができたでしょう。また、登場人物の心情が他の事物に投影されて比喩的に語られることを想定して読むことは本年度の文章だけでなく小説一般に有効です。直接語られない心情に注目して小説を精読する練習をしましょう。

第3問〈古文〉・・・基本的な助動詞や動詞の理解で躓くことは非常にもったいないです。文法の知識と古文単語の習得が最も重要です。その上で一文一文の主語が誰なのか、敬意の方向はどちらかをしっかりと理解することで内容は十分に把握できるでしょう。和歌については独特の表現が用いられることも多いため、多くの和歌に触れ解釈を学ぶことが力につながるでしょう。

第4問〈漢文〉・・・古文と同様に基礎知識、特に句法を覚えることが最も重要です。句法の知識が適当ですと解釈でも書き下しでも足元をすくわれます。幸い数が多いものでもないので、一度覚えてしまえば漢文を得点源にすることができます。また、人物の逸話にせよ教訓的な説話にせよ本文を読む前にリード文と注を熟読して背景を理解しておくことが非常に有効です。

センター国語に取り組む上では、これら個々の大問の攻略をしたうえで、大問ごとの時間配分と解き進め方を意識する必要があります。各人の得意分野や性格によってさまざまな手法があるため、過去問に取り組む中で自分に最もあった解き進め方、時間の配分を見出していくと良いでしょう。特に、解き終わりそうにないときでも一番点数が取れるやり方を編み出すことがセンター国語で安定した点を取る上で重要だといえます。
センター試験の問題形式に慣れるために、そして時間の使い方を編み出すために、過去問に向き合う時間を増やすと良いでしょう。その際にはただ制限時間を計るだけでなく、どの大問に何分かけたのか、どの順番で解いたのかなどを記録することで完答に一歩近づきます。一度解いた問題もそれで終わりにせず、綿密に復習した上でその時の自分の「作戦」が有効であったか見返すようにしましょう。